在宅医療について
- ●在宅医療とは
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診療や治療、看護など医療機関が患者さんの自宅で行う医療サービスの総称です。
色々な意味で使われることも多いのですが、主に、疾患があり定期的な通院が必要な状態であるにも関わらず、何らかの事情で定期的な通院が困難な方に対し、医師を始めとする医療者が定期的な訪問を行いながら、在宅で医療をおこなうこと。
病院での入院生活から住み慣れた自宅での療養を行えるようにして、QOLの向上を図る医療のことだともとらえられています。
(在宅医療では、QOL(Quality of Life)の向上=生活の質の向上という言葉がたびたびでてきます。)言葉の通り、在宅で行う医療だとすれば、歯科から内科、はては在宅ホスピスまで幅広い範囲が含まれることになります。
(ホスピス=延命よりも身体的苦痛や死への恐怖をやわらげることを目的とした医療)
- ●在宅医療が促進されている5つの理由
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- 高齢者が2025年まで増加
- 高齢者が医療サービスの高額利用者であること
- 病院→施設→家庭の方が医療費が低く押さえれること
- 国家財政の危機、医療保険制度の危機
- 患者さんにとっては、病院や施設より、自宅がいい
促進されている理由の5番目にあるように、在宅医療の利点としては、患者さんにとっては、慣れない病院よりも住み慣れた自宅で過ごせるといった物があります。家族にとっては負担が増加しますが、心の豊かさ志向が高まってきており、気軽・気ままに過ごせる自宅で治療を受けることができます。